緊張した時の対処法|血圧・汗・トイレは“体が守ろうとする反応”

不安・緊張ラボ

緊張した瞬間、血圧が上がった気がしたり汗がじわっと出たり急にトイレに行きたくなったり……。

「え、今?」「ちょっと待って、やめてよ……」って、心の中で思いますよね。

これって自分だけ? 体がおかしくなったのかな?って、不安が一気に押し寄せてくる。

うん……あの“急に体が主導権を握る感じ”、怖いんですよね。

頭で「落ち着け」って言っても、体はぜんぜん聞いてくれない。そのせいで、余計に焦ってしまう。

で、こういうときって、仕組みの説明より先に、まず言いたいことがあって。

怖くなるの、めちゃくちゃ自然です。
だって、急に血圧っぽい感じが来て、汗も出て、トイレまで気になったら……そりゃ「ちょっと待って」ってなる。

正直に言うと、僕も同じ状況だったら、たぶん普通に焦ります。「このままどうにかなったらどうしよう」って、頭をよぎると思う。

でも、ここでひとつだけ、先に置いておきたい言葉があります。

今起きているその反応は、“異常”と決めつける前に、体があなたを守ろうとして必死に動いた結果かもしれない、ということです。

……いや、「守ってる」とか言われても、こっちは困るだけなんですよね。

分かります。
でも、ここを少しだけ知っておくと、「また来た…」の怖さが、ほんの少しだけ弱まることがあります。

この記事では、

  • 緊張すると血圧が上がった気がする/汗が出る/トイレが近くなる理由
  • それが起きやすい体のしくみ(難しい言葉はできるだけ噛み砕いて)
  • 緊張したとき、体を敵にしないで少し楽になるためのやさしい対処のコツ

全部を理解しなくても大丈夫です。
「なるほど、そういう話もあるのか」くらいで、十分。

読み終わるころに、

  • 「自分だけじゃなかったんだ」
  • 「この反応、体が勝手に暴走してたわけじゃないのかも」

そんなふうに、胸の奥の緊張がほんの少しゆるむ時間になったら嬉しいです。

  1. 緊張すると、体の中では何が起きているのか
  2. 緊張すると血圧が上がるのは、体が本気で守ろうとしているから
  3. 緊張すると汗が出るのは、体が体温と安全を守っているサイン
  4. 緊張するとトイレが近くなるのは、体が「不要なもの」を外に出そうとする反応
  5. 緊張したときに覚えておきたい、体を落ち着かせる考え方と対処のコツ
    1. ① 「また出たらどうしよう」という思考に、気づくだけでいい
    2. ② 呼吸は「深く」より「長く吐く」を意識する
    3. ③ 「出ても大丈夫」と、心の中で許可する
    4. ④ 今日できる「小さな一歩」で十分
  6. それでも不安が残る日は、どう受け止めればいいか
    1. 不安が残るのは「まだ弱いから」ではない
    2. 安心は「作るもの」じゃなく「戻ってくるもの」
    3. 緊張しやすいあなたへ、ひとつだけ伝えたいこと
  7. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 緊張すると血圧が上がるのは危険ですか?
    2. Q2. 緊張すると汗が出るのは異常ですか?
    3. Q3. 緊張するとトイレが近くなるのはなぜ?
    4. Q4. 緊張しない人になることはできますか?
    5. Q5. 緊張したとき、まず何をすればいいですか?
  8. 一次情報:緊張時の体の反応は、科学的にも説明されています
    1. 交感神経が働くと、体は「踏ん張る準備」に入る
    2. 厚生労働省も「ストレス反応」として説明しています
    3. APA(アメリカ心理学会)も同様の見解を示しています
    4. 「異常」ではなく「説明できる体の働き」
  9. あわせて読みたい記事(内部リンク)
  10. まとめ|緊張は「体があなたを守ろうとしたサイン」

緊張すると、体の中では何が起きているのか

緊張したとき、体にいろいろな反応が出ると、どうしても不安になりますよね。
「え、なんで今…?」って。体が急に別人みたいになる感じ。

頭の中では、こんな言葉がグルグル回りやすいです。

  • 「心の問題なのかな」
  • 「自分が弱いから?」
  • 「このまま倒れたらどうしよう」

うん……そう考えてしまうのも、無理はありません。
だって、体の反応って“目に見えるし、止められない”から、怖さがリアルなんですよね。

で、ここから少しだけ「仕組み」の話をします。
……とはいえ、難しくしません。
今のしんどさにちゃんと意味があるっていう話です。


緊張したときの体の変化は、体が“危険に備えるモード”に切り替わっている状態だと考えられています。

人の体には、昔から備わっている仕組みがあります。
いわゆる「闘うか・逃げるか反応(ストレス反応)」って呼ばれるものです。

不安や緊張を感じると、脳はわりと一瞬で、こんなふうに判断しやすい。

「今は安全じゃないかもしれない。体を守る準備をしよう」

その結果、体は自動的に、こういう準備を始めます。

  • 血圧や心拍数を上げて、すぐ動けるようにする
  • 汗を出して、体温を調整しようとする
  • トイレを促して、体を軽くしておこうとする

ここが、いちばんややこしいところなんですけど。
これ、あなたの意思とは関係なく起きます。
だから「落ち着け」って命令しても、体は先に走ってしまう。


つまり、体が暴走しているというより、「守るために、ちょっと働きすぎてる」状態なんです。

……いや、守らなくていいから落ち着いてほしいんですけどね。

でも、ここを知っておくだけでも、「また来た…」の恐怖が、ほんの少しだけ変わることがあります。

次の章では、まず多くの人がいちばん不安になりやすい
「緊張すると血圧が上がった気がする理由」について、もう少し丁寧に見ていきますね。

緊張すると血圧が上がるのは、体が本気で守ろうとしているから

緊張した瞬間に、ドクンと心臓が強く打ったり、頭がカーッとしたり、「血圧、今かなり上がってるんじゃ…」と感じたり。

こういう体感が一気に出ると、正直かなり怖くなりますよね。うん……あの怖さは、体験した人じゃないと分からないと思う。

「このまま倒れるんじゃないか」
「血管が切れたりしない?」
「今、何か取り返しのつかないことが起きてるんじゃ…」

こういう考えが一気に頭に浮かんでくるのも、自然な流れです。体の感覚に意識が張りつくと、もう他のことが入ってこなくなる。

正直に言うと、僕も同じように体の感覚ばかり追いかけてしまった経験があります。「今どうなってる? 大丈夫?」って、頭の中でずっと確認してしまう感じ。


だからまず、これだけは言わせてください。
その不安、気のせいでも、大げさでもありません。

ここから少しだけ、体の話をしますね。
でも、無理に理解しなくて大丈夫です。

緊張したときに血圧が上がったように感じるのは、体が「あなたを守るため」に全力で動いている結果だと考えられています。

不安や緊張を感じると、脳は自律神経を通じて、

  • 心臓の拍動を強める
  • 血管を一時的にキュッと収縮させる

そんな指令を出します。
その結果として、血圧は一時的に上がりやすくなります。

これは、
「すぐ動けるように」
「倒れないように」
「何かあっても対応できるように」

体が先回りして準備している状態なんです。


だから、「血圧が上がった気がする=すぐ危険」というわけではありません。

むしろ、体がちゃんと反応できている証拠とも言えます。あなたの体は、サボっているどころか、少し心配性なくらい、真面目に働いているだけなんです。

もちろん、持病がある場合や、医師から注意を受けているケースは別として、多くの人が感じているこの緊張による変化は一時的なもので、

緊張がゆるめば、血圧はちゃんと「戻る力」を使って、少しずつ元の状態へ戻っていきます。


ここでいちばんつらくなりやすいのは、「上がったこと」そのものより、「上がった=危ない」と自分をさらに怖がらせてしまうこと。

体の変化に不安が重なると、その不安がまた緊張を呼んで、結果的に血圧や動悸が、より強く感じられてしまう…。

これ、本当に多いパターンなんです。あなたが悪いわけでも、弱いわけでもありません。


体はあなたを壊そうとしているんじゃない。
守ろうとして、ちょっと力が入りすぎているだけ。

そう捉えられるだけで、胸の奥のギュッとした感じが、ほんの少しだけ緩む人もいます。

次の章では、「緊張すると汗が出る・トイレが近くなる理由」について、同じように「体の優しさ」という視点から見ていきますね。

緊張すると汗が出るのは、体が体温と安全を守っているサイン

人前に出る前や、大事な場面の直前。……なんでこのタイミング?ってくらい、体が反応してきますよね。

  • 手のひらがじっとりする
  • 脇や背中に汗がにじむ
  • 「こんなに汗かいて大丈夫かな…」と急に気になってしまう

うん、ありますよね。
あれ、ほんとに気になります。
汗って、目に見えるぶん、余計に不安を連れてくるんですよね。

「緊張してるのがバレるんじゃないか」
「変に思われないかな」
そんな考えが浮かぶと、そこから一気に意識が汗に集中してしまう。

正直に言うと、僕もそうでした。
緊張すると手汗が気になって、「あ、今きっと見られてる…」って勝手に想像して、そこからさらに緊張が強くなる、あの感じ。


だからまず、これだけは言わせてください。
汗が気になってしまうの、かなり自然な反応です。

ここから少しだけ、体の話をしますね。
難しいことは抜きで、「そういう仕組みもあるんだな」くらいで大丈夫です。

不安や緊張を感じると、体は一気に「動ける状態」「身を守る状態」に入ります。

そのとき体の中では、

  • 筋肉をすぐ動かせるよう準備する
  • 体温が上がりすぎないよう調整する

こんなことが、同時に起きています。

汗は、そのための体温調整の安全装置みたいなもの。
言い換えるなら、体がオーバーヒートしないよう、先回りして守ってくれている仕組みです。

特に、手のひらや足の裏に出る汗は、「滑らずに動けるようにするため」とも言われています。


つまり、汗は「失敗のサイン」でも、「弱さの証拠」でもありません。
体が本気で、あなたの安全を考えている証拠です。

つらくなるのは、汗そのものよりも、


「汗=まずい」
「汗=恥ずかしい」
と考えて、さらに自分を追い詰めてしまうこと。

汗を気にすればするほど、体は「まだ危険なんだ」と勘違いして、結果的に、汗が出やすくなってしまうことも少なくありません。


そんなときは、心の中でそっと、「あ、今、体がちゃんと働いてるな」って言ってみてください。

それだけで、汗の勢いが少し弱まったり、不安の波が一段落することもあります。

完璧に止めなくていい。
無理にコントロールしようとしなくていい。


汗は、あなたの敵じゃありません。
ちょっと心配性なだけで、ずっと味方です。

次の章では、「緊張するとトイレが近くなる理由」について、同じように体の仕組みから、やさしく見ていきましょう。

緊張するとトイレが近くなるのは、体が「不要なもの」を外に出そうとする反応

大事な予定の前や、人前に出る直前。
……なんで今?っていうタイミングで、急に気になり始めますよね。

  • 急にトイレに行きたくなる
  • さっき行ったのに、また気になってしまう
  • 「今このタイミングで?」と焦ってしまう

これ、実はかなり多くの人が経験しています。
ただ、不思議とあまり口に出されない反応なんですよね。

「落ち着きがない人だと思われそう」「大人なのに、こんなことで不安になるなんて」そんなふうに自分を責めてしまって、余計につらくなることもあります。

正直に言うと、僕自身もそうでした。
会議や移動の前になると、頭の中でずっと「トイレ大丈夫かな…」って確認してしまう。表では普通にしていても、内側ではけっこう必死だったんです。


だからまず、ここははっきり言わせてください。
この反応、珍しくもなければ、恥ずかしいものでもありません。

ここから少しだけ、体の仕組みの話をしますね。
これも「そういう考え方もあるんだな」くらいで十分です。

緊張や不安を感じると、体は無意識のうちに、こんな判断をしやすくなります。

  • 「今は戦うか、逃げるかの状態だ」
  • 「余計なものは持たず、すぐ動けるようにしよう」

その結果、腸や膀胱が刺激されて、
「いまのうちに外に出しておこう」
という反応が起こりやすくなります。

これは自律神経、とくに交感神経が優位になったときに起きやすい、
とても自然で、意味のある体の働きです。


つまり、トイレが近くなるのは、
心が弱いからでも、我慢が足りないからでもありません。

体があなたを守ろうとして、
「動きやすい状態」を先につくっているだけなんです。

つらくなりやすいのは、その反応そのものよりも、


「またトイレに行きたくなったらどうしよう」
「ここで行きたくなったら最悪だ」

そんな考えが浮かんで、
その不安でさらに緊張が強まってしまうこと。


もし次に同じ感覚が来たら、
「あ、体が準備してくれてるだけだな」
と、心の中でそっと言ってみてください。

完全に不安が消えなくてもいい。
緊張がゼロにならなくてもいい。


「異常じゃない」と分かるだけで、
体の反応は、少しずつ静まっていくことがあります。

次の章では、
これらの反応を無理に止めようとせず
日常で少し楽になる考え方と、やさしい対処のコツをまとめていきます。

緊張したときに覚えておきたい、体を落ち着かせる考え方と対処のコツ

ここまで読んでくれたあなたは、
もう薄々、感じているかもしれません。


血圧が上がるのも、汗が出るのも、トイレが近くなるのも、体があなたを守ろうとして起きている反応だということ。

……とはいえ、ですよね。「分かった」と「安心できた」は、別物です。

知識としては理解できても、体感としてはまだ怖い。そのズレがあるの、すごく自然なことです。

だからまず大前提として、「止めなきゃ」「抑えなきゃ」と体と戦わなくて大丈夫。


緊張を敵にしないこと。
それが、結果的にいちばん早く体を静かにします。


① 「また出たらどうしよう」という思考に、気づくだけでいい

緊張が強まるときって、実は体より先に、頭の中の言葉が動き始めることが多いです。

  • 「血圧が上がったらどうしよう」
  • 「汗が止まらなかったら恥ずかしい」
  • 「またトイレに行きたくなったら最悪だ」

この「どうしよう」が続くと、体は「まだ危険なんだ」と勘違いして、さらに緊張を強めてしまいます。

でも、ここで頑張らなくていいんです。考えを止めようとしなくていい。


「あ、今“どうしよう思考”が出てるな」それに気づくだけで十分。

うまく切り替えなくていい。
ただ気づくだけで、脳は少しずつ「本当の危険じゃないかもしれない」と判断し始めます。


② 呼吸は「深く」より「長く吐く」を意識する

よく「深呼吸しよう」って言われますけど、
緊張が強いときほど、それが難しかったりしますよね。

そんなときは、


深く吸おうとしなくていい。
ただ、吐く時間を少し長くする。

  • 鼻から軽く吸う(2〜3秒くらい)
  • 口から細く、長めに吐く(5〜6秒くらい)

吐く息が長くなると、副交感神経が刺激されて、体は「もう少し力を抜いていいかも」と受け取り始めます。

1回で変わらなくてもOK。
2〜3回できたら、それで十分です。


③ 「出ても大丈夫」と、心の中で許可する

少し意外に感じるかもしれませんが、体の反応を許可すると、逆に弱まることがあります。


「汗が出てもいい」
「トイレに行きたくなっても大丈夫」

そう、心の中で言ってみる。

これは諦めじゃありません。「もう戦わなくていいよ」と体に伝えてあげる行為です。

体は、危険に備える必要がないと分かると、自然と反応を弱めていく性質があります。


④ 今日できる「小さな一歩」で十分

緊張しやすい自分を、
一気に変えようとしなくて大丈夫です。

今日の小さな一歩は、たとえばこんな感じで十分。

  • 「これは体の反応だ」と思い出せた
  • 呼吸を1回だけ整えられた
  • トイレの不安を責めずに見守れた

それだけで、ちゃんと前に進んでいます。

緊張しやすい体は、あなたが弱いからじゃない。
それだけ真剣に、生きてきた証です。

次の章では、「それでも不安が強い日は、どう受け止めればいいか」心に少し余白が生まれる視点を、まとめていきますね。

それでも不安が残る日は、どう受け止めればいいか

ここまで読んでも、「頭では分かったけど、やっぱり不安は出る」……そんな日、あります。

うん、それでいいんです。

正直、緊張や不安って、理解した瞬間にスッと消えるものじゃないですよね。

どちらかというと、波みたいで。出てきたと思ったら、少し引いて、また別の日に顔を出したりする。

それが普通です。


不安が残るのは「まだ弱いから」ではない

ここで、ひとつだけ大事なことを伝えさせてください。

不安が残る=うまく対処できていない、ではありません。

それはただ、

  • 体がまだ少し慎重なだけ
  • 過去の経験をちゃんと覚えているだけ
  • あなたを守ろうとした反応の“名残”が残っているだけ

それ以上でも、それ以下でもないんです。

「また不安が出た…」と、自分を評価しなくていい。

「あ、今日も体は真面目だな」そのくらいの距離感で、そっと見てあげてください。


安心は「作るもの」じゃなく「戻ってくるもの」

不安があると、

安心しなきゃ
落ち着かなきゃ

って、つい頑張ってしまいますよね。

でも、安心って本来、無理やり作るものじゃないんです。

体が「もう大丈夫そうだな」と感じたときに、あとから、そっと戻ってくるもの

だから今日は、

  • 完全に緊張が消えなくてもいい
  • 少しドキドキしたままでもいい
  • 不安と一緒に過ごしてもいい

そう自分に許可するだけで十分です。

許可された体は、少しずつ力を抜いていきます。


緊張しやすいあなたへ、ひとつだけ伝えたいこと

緊張しやすい人って、

  • 周囲をよく見ている
  • 責任感が強い
  • 物事を大切に扱っている

そういう人が多いです。

だから体も、少し先回りして準備しすぎてしまう。

それは欠点じゃありません。

「ちゃんと生きようとしてきた証」

なんだと思います。

今日は、緊張を完全に手放せなくても大丈夫。

この記事を読み終えた今、

「自分だけじゃなかった」
「これは体の反応なんだ」

そう思えたなら、それがもう、十分な一歩です。

次の章では、よくある疑問や不安をQ&A形式で整理して、さらに安心を深めていきます。

よくある質問(FAQ)

ここまで読んでも、「でも、これってどうなんだろう?」そんな細かい不安が、まだ少し残っているかもしれません。

緊張しているときって、大きな安心よりも、ひとつひとつの疑問が引っかかりやすいんですよね。

ここでは、これまでによく聞かれてきた質問を、
できるだけ不安を煽らない形で、ひとつずつ整理してみました。

「今さら聞けないかも」なんて思わなくて大丈夫。
あなたが気になったことは、たいてい誰かも同じように気にしています。

Q1. 緊張すると血圧が上がるのは危険ですか?

まずここ、いちばん気になりますよね。
結論から言うと、多くの場合、緊張で一時的に上がるのは体の自然な反応と考えられています。

緊張したとき、体は

  • 心拍を少し上げる
  • 血圧を高めて
  • 全身に血を送りやすくする

こうして「すぐ動ける状態」を作ります。

つまり、体があなたを守ろうとして、真面目に働いているだけ。

日常の緊張で起こる一時的な変化は、多くの場合、落ち着けば自然に元の状態へ戻っていきます。

もちろん、持病がある場合や強い症状が続く場合は別ですが、「上がった気がする」だけで即危険、というわけではありません。


Q2. 緊張すると汗が出るのは異常ですか?

これも、本当によく聞かれます。

答えは、異常ではありません

緊張すると交感神経が優位になり、体温調整や滑り防止のために、汗が出やすくなります。


汗=不安が強い証拠、ではなく
汗=体がちゃんと反応している証拠

目に見えるぶん気になりますが、生理的にはとても正直で、自然な反応です。


Q3. 緊張するとトイレが近くなるのはなぜ?

これも、実はかなり多い悩みです。ただ、ちょっと言いづらいだけ。

緊張すると、腸や膀胱の働きが敏感になって、体が「今のうちに出しておこう」と判断しやすくなります。

特に、

  • 責任感が強い人
  • 失敗したくない人
  • 先のことをよく考える人

こういう人ほど、起こりやすい傾向があります。

これは弱さではなく、「備えすぎるほど真面目な体の反応」

そう思ってもらって大丈夫です。


Q4. 緊張しない人になることはできますか?

正直に言いますね。「まったく緊張しない人」になる必要はありません。大切なのは、

  • 緊張を無理に消そうとしないこと
  • 体の反応を敵にしないこと
  • 「出ても大丈夫」と知っておくこと


緊張はコントロールするものではなく、理解して、少し距離を取るもの

そう考えられるようになると、心と体は、少しずつ静かになっていきます。


Q5. 緊張したとき、まず何をすればいいですか?

いちばん最初にやってほしいのは、「これは体の反応だ」と、心の中で言ってあげることそれだけで体は、

  • 「本当の危険じゃないかも」と判断し
  • これ以上、強く緊張する必要がなくなり
  • 少しずつ落ち着く方向へ向かいます

そこから、

  • ゆっくり息を吐く
  • 肩や手の力を、ほんの少し抜く
  • 足の裏の感覚に意識を向ける

そんな小さな一歩で十分です。

緊張した自分を止めるより、そのまま、そばにいてあげる

それが、結果的にいちばん回復が早い方法です。

一次情報:緊張時の体の反応は、科学的にも説明されています

ここまで読んできて、
「気持ちの問題じゃないって言われても、根拠はあるのかな」
そんなふうに思った人もいるかもしれません。

なのでこの章では、
公的機関や心理学の情報をもとに
緊張時の体の反応がどう説明されているのかを、
できるだけ不安を煽らない形でまとめておきます。


ここは「安心のための補足」です。
全部読まなくても、大丈夫。

交感神経が働くと、体は「踏ん張る準備」に入る

人が緊張や不安を感じると、
自律神経のうち「交感神経」が優位になります。

これは、危険やプレッシャーから身を守るために、
体が自動的に切り替える、とても基本的な反応です。

交感神経が働くと、体では次のような変化が起こりやすくなります。

  • 心拍数が上がり、血圧が一時的に上昇する
  • 体温調整や滑り防止のために汗が出やすくなる
  • 腸や膀胱が刺激され、トイレが近くなる


つまり、体が「今は踏ん張りどきだよ」と教えてくれている状態なんです。

厚生労働省も「ストレス反応」として説明しています

厚生労働省が運営するメンタルヘルス情報サイトでも、
強い緊張やストレスによって、

  • 動悸
  • 発汗
  • 消化器系の不調(お腹の不安・トイレの変化など)

といった身体症状が出ることが説明されています。

これらは、必ずしも病気というわけではなく、
心と体が連動して起こる自然な反応とされています。

参考:

厚生労働省「こころの耳」

APA(アメリカ心理学会)も同様の見解を示しています

アメリカ心理学会(APA)でも、
不安や緊張時には自律神経が活性化し、身体症状が出やすくなると説明されています。

特に、

  • 責任感が強い人
  • 失敗を避けようとする人
  • 先のことをよく考える人

こうした傾向を持つ人ほど、
体が先回りして反応しやすいことが知られています。

参考:

American Psychological Association – Anxiety

「異常」ではなく「説明できる体の働き」

公的情報や研究をまとめると、
ひとつ、はっきりしていることがあります。


緊張による血圧・汗・トイレの変化は、
体があなたを守ろうとして起こる、説明のつく反応だということ。

そう知っているだけで、
体は「これ以上、強く反応しなくていい」と判断しやすくなります。

理解は、それだけで立派な対処法なんです。


あわせて読みたい記事(内部リンク)

緊張したときの体の反応を知ると、
「どうにかしなきゃ」よりも先に、

「あ、今こうなってるだけなんだ」

と、一歩引いて見られる瞬間が増えていきます。

もし今、緊張や不安が続いているなら、
次の記事も、そっと役に立つかもしれません。

どれも、無理に前向きにならなくていい記事です。
今の自分に合いそうなものだけ、気が向いたタイミングで読んでみてください。


まとめ|緊張は「体があなたを守ろうとしたサイン」

緊張すると、血圧が上がったり、汗が出たり、トイレが近くなったりする。

改めて振り返ると、こうした反応はどれも体が危険に備えてスイッチを入れた結果でした。

……とはいえ、ですよね。分かっていても、実際に起きた瞬間はやっぱり怖い。

「また来た」
「今じゃなくていいのに」
そう思ってしまう自分を、責めなくていいんです。

この記事では、

  • 緊張すると血圧が上がる理由
  • 汗が出たり、トイレが近くなる仕組み
  • それらが「異常」ではなく、ごく自然な体の反応であること

を、できるだけ不安を煽らない形で整理してきました。

「あ、自分だけじゃなかったんだ」
「これは体が暴走してるわけじゃないんだ」

もし、そう感じられたなら。それはもう、十分すぎるほどの一歩です。

緊張を完全になくそうとしなくていい。無理にコントロールしようとしなくていい。

まずは、「今、体はこう反応してるだけなんだな」と理解して、ほんの少し距離を取る。

それだけで、心にも、体にも、自然と余白が生まれてきます。

緊張しているあなたは、「ダメな状態」なんかじゃありません。必死に、あなたを守ろうとしている途中なんです。

今日はただ、「そういう仕組みなんだな」と知れただけで十分。

その小さな理解が、次に緊張したとき、あなたの呼吸を、ほんの少しだけ楽にしてくれます。

大丈夫。
あなたの体は、これまでも、これからも、ずっとあなたの味方です。

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