パニック障害の体験談|克服できなかった時期と、カウンセリングの本音

心の再生

パニック障害 体験記 克服 カウンセリング
——この言葉を検索する人には

  • カウンセリングを受ける/受けないで悩んでいる人
  • カウンセリングを受けている人で、他の人の状況が知りたい人

の2タイプの人が居ると思います。

最初にお伝えしておきます。
この記事は、誰かを前向きに“導く”ためのものではありません。

僕自身がパニック症状と不安の波の中で、「克服できなかった時期」を通り、カウンセリングを受けてみた経験を、できるだけ誠実に整理してお伝え出来るように書いた記事です。

この記事でわかること

  • パニック障害を克服できなかった時期のリアルな体験
  • カウンセリングを受けた正直な感想(効果と合わなかった点)
  • 「克服」をゴールにしない現実的な考え方
  • カウンセリングを受ける/受けない、迷ったときの判断のヒント

カウンセリング・・・行ったほうがいいのか、行かないほうがいいのか
効果がなかったら、自分が余計に傷つくんじゃないか
ただ、判断の材料が欲しいだけなのに、最初からかなり重たい選択です——。

大事な前提
ここに書くのは「僕の場合」の体験です。治療や診断の代わりにはなりません。もし症状が強い・生活が難しいと感じるときは、医療機関などの専門窓口に頼ることも選択肢のひとつです。

  1. パニック障害の体験談として、まず伝えたい前提
  2. 「克服できなかった時期」が一番つらかった
  3. カウンセリングを受けようと思った理由
    1. 当時、カウンセリングに期待していたこと
    2. それでも一歩踏み出した決め手
  4. カウンセリングの効果と、合わなかった点
    1. 実際に感じた効果(小さな変化)
    2. 正直に言うと、合わなかった点もあった
    3. それでも「意味がなかった」と言い切れない理由
  5. 判断材料として伝えたいこと
    1. カウンセリングは「不安を消す場所」ではない
    2. 「合わない」と感じることは、失敗ではない
    3. 受けない選択肢も、否定しなくていい
  6. 今の自分の状態と、不安との付き合い方
    1. 「共存」という言葉が、ようやく腑に落ちた
  7. カウンセリングに迷っている人へ
    1. 判断を先送りにすることも、立派な判断
    2. この記事の役割について
  8. まとめ|克服できなかった時期と、カウンセリングの本音
  9. よくある質問(FAQ)
    1. パニック障害のカウンセリングは、本当に効果がありますか?
    2. カウンセリングが合わなかった場合、どうすればいいですか?
    3. 克服できなかったら、カウンセリングを受ける意味はないのでしょうか?
    4. 今は受ける余裕がありません。それでも大丈夫でしょうか?
  10. 一次情報について(この記事の体験談の扱い方)
  11. 関連記事のご案内
    1. カウンセリングに行くかどうか、まだ迷っている人へ
    2. 仕事や日常生活との付き合い方に悩んでいる人へ

パニック障害の体験談として、まず伝えたい前提

パニック障害になった当初の体験と日常に広がった不安の感覚

パニック障害の話って、どうしても「発作が起きた」「電車が怖い」「息ができない」みたいな“出来事”に寄ってしまうことがあるんですよね。

でも、僕が本当にしんどかったのは、出来事そのものというより——出来事が起きるかもしれない、という予感でした。

発作が起きた瞬間の恐怖はもちろん強烈です。けれど、その後に残るのは、日常のあちこちに小さな地雷が埋まる感覚でした。

  • この道を歩いたら、また息が詰まるかもしれない
  • この電車に乗ったら、逃げられないかもしれない
  • 会議中に発作が来たら、終わるかもしれない

こういう「もしも」が、じわじわと生活の範囲を狭めていく。
しかも厄介なのは、外から見ると——普通に見える日もあることです。

だからこそ、当時の僕はよく、「なんで自分だけできないんだろう」って自分を責めました。

そしてその責めが、次の不安の燃料になっていく。

この記事で扱いたいのは、そういう“内側の連鎖”です。

そのうえで、カウンセリングに何を期待し、何が合って、何が合わなかったのかを、判断材料として並べていきます。

ここでの「克服」の扱い方
この記事では「完全にゼロになる」意味で克服を使いません。


不安が残っても、生活が少し戻る/自分を責める時間が減る
——そういう変化も含めて、「克服」として扱います。

「克服できなかった時期」が一番つらかった

パニック障害で克服できなかった時期に感じた焦りと自己否定

今振り返っても、症状そのものよりきつかったのは、「良くなっていない自分をどう扱えばいいか分からなかった時期」でした。

発作の回数が減ったり、外出できる範囲が少し広がったり。
一見すると前に進んでいるように見える時期もありました。

それでも、同じ場所でまた強い不安が出ると、
「やっぱり自分は克服できていない」
そんな言葉が、頭の中に浮かんでしまう。

当時の僕は「克服」を、
不安が出ない状態/元の生活に完全に戻ること
だと考えていました。

だから少し不安が出ただけで、
「振り出しに戻った」「努力が足りない」
と、自分に判決を下してしまう。

特につらかったのは、体験談を読むときでした。

  • 「○ヶ月で治りました」
  • 「考え方を変えたら一気に楽になりました」
  • 「今はまったく不安がありません」

誰かの希望が、そのまま自分への否定に変わっていく。
比較するたびに、心が静かに削れていきました。

この時期の僕は、「克服しよう」とするほど、
不安を敵として監視するような生き方になっていました。

頭の中は常に会議中。
それが続くほど、心も体も休まらなくなっていったのです。

ここで一つ、正直な気づき
後から分かったことですが、この時期は止まっていたわけではありません。
ただ、評価の物差しが厳しすぎただけでした。

でも当時は、そう思えなかった。
だからこそ次に「カウンセリング」という選択肢が浮かんだときも、
期待と同じくらい、怖さがあったのだと思います。

カウンセリングを受けようと思った理由

パニック障害で一人での対処に限界を感じカウンセリングを考えた理由

カウンセリングという言葉を最初に意識したとき、正直なところ、僕の中には期待と同時に強い警戒心がありました。

「話を聞いてもらえば楽になる」
「考え方が変われば克服できる」

そんなイメージがある一方で、

「本当に意味があるんだろうか」
「また“頑張りが足りない”と言われたらどうしよう」

そんな不安も、同じくらいありました。

それでもカウンセリングを考え始めた一番の理由は、
自分ひとりで考え続けることに、限界を感じていたからです。

不安が出た理由を分析して、
次に備えて、
うまくいかなかった自分を反省する。

そのサイクルを何年も繰り返しているうちに、
「もうこれ以上、頭の中で一人会議を続けられない」
そう感じるようになっていました。

当時、カウンセリングに期待していたこと

今思えば、期待はかなり現実的でした。

  • 不安を“消す方法”を教えてほしいわけではない
  • 前向きな言葉で励ましてほしいわけでもない

ただ、

「この状態を、どう理解すればいいのか」
「これ以上、自分を責めなくて済む視点」

そのヒントが欲しかった。

そしてもう一つ。
当時の僕は、心のどこかでこう思っていました。

「もしカウンセリングでもダメだったら、もう次はない」

だからこそ、行く前から緊張も強かったし、
予約を取るまでに、ずいぶん時間がかかりました。

それでも一歩踏み出した決め手

最終的に背中を押したのは、
良くなりたい気持ちよりも、
このまま同じ場所で消耗し続けたくない気持ちでした。

「変われるかどうか」は分からない。
でも、今のやり方では、少しずつ削られていく

それなら、判断材料を増やすつもりで行ってみよう。
そう自分に言い聞かせて、カウンセリングを受けることにしました。

カウンセリングの効果と、合わなかった点

パニック障害のカウンセリング体験で感じた効果と合わなかった点

ここからは、この記事の中で一番「判断材料」になる部分だと思います。

先に結論を言っておくと、
カウンセリングは万能ではありませんでした。
でも同時に、「まったく意味がなかった」とも言えません

この両方が、正直な実感です。

実際に感じた効果(小さな変化)

いわゆる「劇的な変化」はありませんでした。
話したその日の帰りに、不安が消えたわけでもない。

ただ、通ううちに少しずつ起きた変化があります。

  • 不安が出たとき、すぐに結論を出さなくなった
  • 「またダメだ」と決めつけるスピードが遅くなった
  • 感情と事実を、少し分けて見られる瞬間が増えた

カウンセリングの場では、
「それは本当に“今”起きていることですか?」
「頭の中で起きている予測ではありませんか?」

そんな問いを、何度も何度も投げ返されました。

その積み重ねで、不安=即危険という反射的な結びつきが、
ほんの少し緩んだことを覚えています。

不安は相変わらず出る。
でも、不安に飲み込まれるまでの距離が、少し伸びた

これは、僕にとっては確かな変化でした。

正直に言うと、合わなかった点もあった

一方で、違和感を覚えた場面もあります。

たとえば、

  • 「それは考えすぎですね」と軽く流されたように感じた瞬間
  • 不安の状況に寄り添ってもらえず、理屈で言いくるめられたと感じた時

こちらは必死で説明しているつもりでも、
言葉が追いつかず、「分かってもらえていないかも」と感じることもありました。

また、通うペースや費用の面でも、
「これを続ける余裕があるのか」という現実的な悩みも出てきます。

カウンセリングは、
相性・タイミング・生活環境に左右されやすい。

これは、実際に受けてみて強く感じた点です。

それでも「意味がなかった」と言い切れない理由

合わない部分があったにもかかわらず、
今振り返って「無駄だった」と思わない理由は一つです。

自分の状態を、他人と一緒に整理する経験を初めて持てたから。

それまでの僕は、
・不安を感じる
・原因を探す
・自分を責める

この3点を、ずっと一人で回していました。

カウンセリングでは、
その行為を他人の目を通して、客観的に眺める時間がありました。

「そう考えてしまう背景は何でしょう」
「その反応は、あなたが弱いからではありません」

そう言われたとき、
少なくとも“人格否定ではない”見方で見られていると感じました。

それだけでも、当時の僕には十分な判断材料でした。

判断材料として伝えたいこと

パニック障害のカウンセリングを受けるか迷う人への判断材料

ここまで読んでくれた人に、
「結局、カウンセリングは受けたほうがいいの?」
そう聞かれたら、僕は少し困ります。

なぜなら、受ける・受けないの正解は、人によって違うからです。

ただ、判断するときに知っておいてほしい点はいくつかあります。

カウンセリングは「不安を消す場所」ではない

少なくとも、僕が受けた限りでは、
カウンセリングは不安を即座に消してくれる場所ではありませんでした。

むしろ、不安が出る自分の反応を、少し離れて見る練習の場に近い。

だから、

  • 今すぐ楽になりたい
  • 発作を完全になくしたい

そういう期待が強い時期だと、
物足りなさや失望を感じる可能性もあると思います。

「合わない」と感じることは、失敗ではない

もしカウンセリングを受けて、
「しっくりこない」「話しづらい」と感じたとしても、
それはあなたが悪いわけではありません。

カウンセリングは、人と人とのやり取りです。

相性が合わないこともあるし、
今の状態にはタイミングが合っていないこともあります。

「一度受けたから、続けなければならない」
「意味がなかったから、自分はダメだ」

そんなふうに結論を急ぐ必要はありません。

受けない選択肢も、否定しなくていい

体力やお金、生活状況によっては、
今はカウンセリングを選ばない、という判断も十分にあり得ます。

その場合でも、

  • 自分の状態を言葉にしてみる
  • 信頼できる人に少し話してみる
  • 情報を集めておく

それだけでも、判断材料は増えていきます。

大事なのは、
「やらなかった自分」を責めないこと

この記事も、その材料の一つとして、
必要なところだけ拾ってもらえたら、それで十分です。

今の自分の状態と、不安との付き合い方

パニック障害と共存しながら不安と付き合っている現在の状態

「じゃあ今はどうなの?」と聞かれたら、
僕はこう答えます。

不安は、今もあります。

発作が完全になくなったわけでもないし、
緊張しやすい場面が消えたわけでもありません。

ただ、以前と明確に違うのは、
不安が出た瞬間に、人生全体を否定しなくなったことです。

昔は、不安が出るたびに、

  • またダメになった
  • 結局、自分は克服できない
  • この先もずっとこのままだ

そんな結論を、一瞬で出していました。

今は、

「あ、不安が出ているな」
「今日はそういう日かもしれない」

そう言葉を置いてから、少し様子を見る時間があります。

それだけで、不安が完全に消えるわけではありません。
でも、不安に悩まされ続ける時間は、短くなりました

「共存」という言葉が、ようやく腑に落ちた

以前は、「共存」という言葉に抵抗がありました。

それは、
諦めているように聞こえたからです。

でも今は、こう捉えています。

共存=不安を無視しないで、人生も諦めない姿勢

不安がある日は、予定を詰めすぎない。
調子がいい日は、できることを少しやってみる。

そんなふうに、日々の判断を微調整する力がついた感覚があります。

これは、カウンセリングだけのおかげではありません。
日々の失敗や、立ち止まり、遠回りも含めて、少しずつ身についたものです。

今の立ち位置
僕は今も「治った側」ではありません。
でも、「不安に振り回され続ける側」からは、少し前進できました。

カウンセリングに迷っている人へ

パニック障害でカウンセリングに迷っている人へ伝えたいこと

ここまで読んでくれたあなたは、
もう十分、考えてきた人だと思います。

「行ったほうがいいのか」
「意味がなかったらどうしよう」
「今の自分に耐えられるだろうか」

そうやって迷うのは、弱いからではなく、慎重だからです。

だからまず、
今すぐ決めなくてもいいということだけ、理解しておいてください。

判断を先送りにすることも、立派な判断

カウンセリングは、受ける・受けないの二択ではありません。

  • 今は情報を集めるだけ
  • 体調が落ち着いたら考える
  • 別の方法を試してみる

そうやって、判断を保留にする選択もあります。

不安が強い時期に、
「正しい選択をしなければ」と追い込むと、
それ自体が負担になることもあります。

この記事の役割について

この記事は、
「カウンセリングはこうすべき」
「行かないと良くならない」

そんな結論を出すためのものではありません。

一人の当事者が、迷いながら受けてみて、感じた現実を、
判断材料として机の上に置いただけです。

必要な部分だけ拾って、
合わない部分は、そっと脇に置いてください。

最後に、ひとつだけ
もし今、「このままじゃつらすぎる」と感じているなら、
医療機関や専門窓口に相談することも、責められる選択ではありません。
それは、逃げではなく、守る行動です。

この記事を読み終えた今、
少しでも呼吸が楽になっていたら、それで十分です。

不安があっても、迷っていても、
あなたはもう、ちゃんと考えながら進んでいます。

今日は、ここまでで大丈夫です。

まとめ|克服できなかった時期と、カウンセリングの本音

パニック障害の体験談を振り返りカウンセリングの本音を整理したまとめ

  • パニック障害は、良くなったり戻ったりを繰り返すことがある
  • 「克服できなかった時期」が一番つらく感じることもある
  • カウンセリングは万能ではないが、判断材料にはなり得る
  • 合わなかったと感じても、それは失敗ではない
  • 受けない選択・迷う時間も、否定しなくていい

この記事が、あなた自身の判断を少し楽にする材料になっていれば、
それ以上の役割はありません。

ここまで読んでくれて、ありがとうございました。

※注意書き
本記事は、筆者個人の体験に基づく内容です。診断・治療を目的としたものではありません。
症状が強い場合や日常生活に支障が出ている場合は、医療機関や公的相談窓口の利用も検討してください。

よくある質問(FAQ)

パニック障害やカウンセリングについて調べていると、
多くの人が同じような疑問や不安にぶつかります。

ここでは、この記事を読んだ人から特に多そうな質問をまとめました。

パニック障害のカウンセリングは、本当に効果がありますか?

効果が「ある・ない」と一言で言えるものではない、というのが正直な実感です。…

不安が完全になくなるわけではありませんでしたが、不安への向き合い方や、自分を責める思考の流れが変わったと感じる場面はありました。

合う人・合わない人がいる前提で、判断材料の一つとして考えるのが現実的だと思います。

カウンセリングが合わなかった場合、どうすればいいですか?

「合わない」と感じること自体は、失敗でも後退でもありません。

カウンセリングは人との関係性が大きく影響します。

一度で判断せず、距離を置く・別の選択肢を考えることも、十分に尊重される判断です。

克服できなかったら、カウンセリングを受ける意味はないのでしょうか?

この記事では、「克服=不安がゼロになること」とは捉えていません。

不安が残っていても、自分を追い詰める考え方から少し離れられたと感じられるなら、それも一つの意味だと思います。

今は受ける余裕がありません。それでも大丈夫でしょうか?

大丈夫です。
体力・お金・生活状況によって、今は選ばない判断も自然なものです。

情報を集めておく、迷っている自分を否定しない——それも立派な一歩です。

一次情報について(この記事の体験談の扱い方)

この記事に書いている内容は、筆者個人の体験に基づくものです。

同じ「パニック障害」や「カウンセリング」という言葉でも、症状の強さ・生活環境・支援の形・相性によって感じ方は変わります。

そのため、ここでの体験談は次のように扱ってください。

  • これは「僕の場合」の記録であり、誰にでも当てはまる正解ではありません
  • 治療・診断・効果の断定を目的とした情報ではありません
  • 読むことでつらさが増す場合は、途中で閉じて休むことも選択肢です

なお、パニック障害やカウンセリングについての一般的な位置づけは、以下の公的・専門機関でも説明されています。

お願い
この記事は、あなたの選択を誘導するためではなく、判断材料を増やすために書いています。

「自分はこうできていない」と責める材料ではなく、あなたが自分を守るための材料として使ってください。

もし今、発作や不安が強く、日常生活に支障が出ていると感じる場合は、医療機関や公的な相談窓口など、専門の支援に頼ることも選択肢のひとつです。

それは逃げではなく、守る行動だと思います。

関連記事のご案内

この記事を読んで、もし今こんな気持ちが残っていたら、
無理のないところから、こちらも参考にしてみてください。

カウンセリングに行くかどうか、まだ迷っている人へ

「受けたほうがいいのか分からない」
「行く決断ができない自分を責めてしまう」
そんな段階の人向けに、迷っている気持ちそのものを整理する記事も用意しています。

▶ パニック障害の克服を目指してカウンセリングへ|期待と現実を正直に書く体験記 (ただいま作成中)

仕事や日常生活との付き合い方に悩んでいる人へ

パニック障害や強い不安がある中で、
「働き続けられるのか」「周囲にどう説明すればいいのか」
そんな悩みを抱えている人向けの記事もあります。

▶ パニック障害と仕事|続けながら向き合ってきた体験と考え方(ただいま作成中)

コメント

タイトルとURLをコピーしました